パッシブ換気とは

パッシブ換気は、建物内外の温度差、つまり室内の暖かく軽い空気の浮力を換気の主たる動力源とする「計画自然換気」です。

住宅内の空気の流れをコントロールして、必要かつ十分な換気量を確保することが計画換気ですから、家の隙間や外壁の単純な

換気口に頼った従来の「成り行き任せ」の自然換気と厳密に区別するために、パッシブ換気と呼んでいます。

「パッシブ」とはご存知の通り「受動的=機械を基本としない」という意味です。

現在、一般的な機械投資を用いる「アクティブ=能動的」換気の弊害を補っている大変優れた換気手法です。

当協会では、パッシブ換気住宅の構造上の必要条件として次の2点を定めています。

①床下吸気であること

②室内に空気の上昇・下降のための間仕切り壁と床ガラリがあること

また、パッシブ換気を実現するために必要な住宅性能として、次の2点を定めています。

①隙間相当面積(C値)…1.0以下

②熱損失係数(Q値)…1.6以下

ビニールクロス

 

クロスと言うと欧米諸国では布製のものを表しますが、日本ではビニールクロスが9割以上と言われています。

海外ではビニールクロスを使う習慣はありません。

布製のクロスですから、ほとんど使われていないのが現状です。

ビニールハウスは布製や紙のクロスに比べて値段も安く、大量生産が可能でしかも施工が簡単です。

ビニールクロスの発明で建築の内装の仕上げ期間が劇的に短くなりました。また、ビニールクロスなので湿気に強く

洗面などの水廻りに適した材料だと言われていますが、メリットもデメリットもあります。

ビニールクロスの原料は石油です。

その材料の性質上とても燃えやすいため、それを防ぐために様々な化学物質を使い、難燃処理をしています。

さらに色々な表情を出すために発泡剤、汚れを付きにくくするために汚れ防止剤、カビが生えにくくするために防カビ材等、

健康に影響のある化学物質が多用されています。

ビニールクロスに使われている可塑剤(柔軟剤)は10年かけて空気中に発揮し、

安全なった時には張替の時期がきます。

しかも、ビニールクロスを貼る前に使用する接着剤は、主成分がデンプルのため腐ったりカビがすぐに繁殖するので、

それを防ぐために防腐剤、防カビ剤、防虫剤がたっぷり入っています。

ビニールクロスは現在問題になっているシックハウス症候群の最も大きな原因になっていると言われています。

人はなぜ家を建てるのか

家を建てる本当の目的は、家族のために建てるのではないでしょうか。

ところがいつの間にはその基本を忘れ、デザインやブランドを求めたり、価格競争を好むお客様がおられます。

そういうものを求めるならそれも良いでしょう。でも、家づくりを通して家族の絆を強くすることや、家族の健康を考えるなら、

真剣に家のことを勉強しませんか。

お客様は命を担保にし、35年ものローンを組み、30歳で着工すると65歳までローンを支払わなければならない。

なのに、ローンと同じ賞味期限の家を選んでしまうのはなぜか。子供達もまた、同じ苦労をしてしまうのではないか。

家族の幸せのために建てる家が、ローンの負担や不合理で不便な生活を強いられたり、自分が建てた家が原因で病気になっては、

人は幸せな生活とは言えない。

少なくても家とは、100年位は快適に住める家をつくるべきである。

 

耐震対策

我が社の耐震対策は、耐震等級3を標準としております。

耐震等級3とは、極めて稀に発生する地震に対し、建築基準法1.5倍の力に対して倒壊、

崩壊等しない程度となっております。

現在の等級では最高等級です。

建物の平面形についてはやや不整形なものより、整形な建物の方が耐震性は良いでしょう。

2階建の場合は、壁の上には壁、柱の上には柱と重なっている方が耐震性は良いでしょう。

 

 

ハウスメーカーの価格

我が社の家の家格は昨年までは33坪で2,150万円、坪当たり65万円でした。

ところが、昨年の10月ごろから今年にかけて価格が上がり、33坪で2,250万円です。

しかし最近は木材だけではなく、コンパネや石膏ボード、設備機器まで、一斉に値上がりし、

以前より1棟につき、200万円は上がっています。

これで落ち着いてくれれば良いのですが、その気配は一向にありません。

各ハウスメーカーや工務店には大変な問題です。

コロナの影響だそうですが、一度上がった価格はコロナが落ち着いたとしても下がることはないと思います。

ハウスメーカーの住宅はなぜ高い

ハウスメーカーは我々工務店と違って、会社の大きさ規模が違います。

そのため経費が大分掛かります。

多くの社員を食べさせるため、展示場も各地区に必要で、多くの人を採用しなくてはなりません。

その人たちの仕事をつくるため、多くの分譲地もつくらなければならないし、それを売るため広告もしなければなりません。

その額は膨大なものです。

その経費を稼ぐために住宅の販売価格を上げ、利益を上げなければならないのです。それらはすべてお客様が負担をしているのです。

一方、小さな工務店ではそういった経費が掛からないため、安い価格で住宅を提供することができるのです。

ブランドを好む人は大手ハウスメーカーでなくてはなりませんが、そうでない方は勉強している工務店、実績のある工務店であれば良いと思います。

 

建築工法

家を建てる時、昔、おたくは鉄骨造りですか、木造ですかとよく聞かれたものです。

最近のお客様には家は皆同じく見えるようで、工法を聞かれることはほとんどありません。

阪神淡路大震災の時は、木造軸組工法は人気が無く、圧倒的に2×4工法が人気でした。

東日本大震災の時には鉄骨造が人気でした。

時間が経つと人はそれらを忘れ、また価格が安い方に走ってしまうようです。

最近のお客様は工法よりもデザインや暖かい家に興味がある様です。

 

日本の家は30年しか持たない

日本の昔の家は、桧と漆喰でできた家がほとんどだったので100年は持ちました。

戦後から現在の家は30年位で建て替えられています。

なぜかと聞きますと、寒いとか暑いとかまたは使いづらいとかで、建て替えを希望されているようです。

日本の家は価格競争の中でどこを省いたら安くできるかを競ってきました。

その結果がローコストの短命住宅になってしまったのです。

家は本来、どこをどうしたら安全で快適になるかが重要だと思います。

それが30年から40年位で壊されては地球が温暖化になるのは当たり前です。

最近になって国も省エネ政策で長期優良住宅を応援していますが、価格が高くなるのでなかなかなじめないのが現状です。

ここで考えなくてはならないことは、性能を下げずに価格を下げる方法です。

また家は多少高くても長持ちすれば結果、安いものになることも知ってほしいと思います。

内装壁

こんんちは。

福島で、「かわいい、オシャレな塗り壁の家」を手掛けている

アドバンスホームの柳沼廣弥です。

いつも読んでくださってありがとうございます。

曇り…

多くの住宅で一般的に使われているビニールクロスは、豊富なデザインや色が取り揃えられているため、

部屋ごとや壁の一面ごとに種類を選択することができ、好みのインテリアに合わせた室内空間を演出することができる点が魅力です。

また、漆喰よりも安価で施工性が良いです。

一方デメリットでは、呼吸しないとか、年数が経つと接着剤が劣化して剥がれてくる、紫外線により変色する、化学物質を含むがあげられます。

アドバンスホームでは、自然素材の漆喰を内装壁に塗っています。

漆喰とビニールクロス、どちらが良いかは個人の好みにもよりますが、当社では漆喰をおすすめしております。

10年後、20年後のメンテナンスを考えると、漆喰に軍配が上がります。

ではまた。。。

塗り壁の家の釣りキチより~

ガルバリウム鋼板外壁

こんにちは。

福島で、「かわいい、オシャレな塗り壁の家」を手掛けている

アドバンスホームの柳沼廣弥です。

いつも読んでくださってありがとうございます。

曇り…

最近、ガルバリウム鋼板外壁のシンプルモダンの家が人気です。

これはサイディング外壁が市場の70%近くを占めている現実の中で、それとは違った外壁にしたいという

願望の人が多くなったことだと思われます。

現在ガルバリウム鋼板の外壁は10%程度のシェアです。

メリットは、軽量で耐震性が高いとか防水性が高いとか、トタンと比べて錆びにくい特徴を持っています。

耐用年数は20年から25年と言われております。

一方デメリットは、傷がつきやすいことです。子供がおもちゃを投げたり、自転車が倒れて外壁にぶつけると、

すぐ傷がついてしまいます。

また熱を通し安いため、夏場の表面温度がすごく高温になり、子供が触ってもヤケドをすることもあります。

ガルバリウム鋼板は薄い金属なので、振動しやすく音も響きやすいです。

カラーの色もサイディングほど出ていないのでお気に入りが見つかる可能性が低いかもしれません。

メンテナンスについては、強い風が吹いた時や汚れが気になった時にはこまめに水で洗い流してください。

手入れを怠ると錆びの原因にもなってしまいます。

そんなことで当社ではお勧めをしておりません。

ではまた…

塗り壁の家の釣りキチより~